激痛とかじゃなくて、鈍痛のようなもので、椅子に座っているのが辛くなるような感じです。
イテー(TOT)と泣いても誰も来てくれるわけでもなし、夜寝てても仰向けに長時間いられないし、一体何事? みたいな状態です。
たまらんわ〜。
PCの前に座りっぱなしなのがいかんかったかなぁ。
う〜ん、イテー。
たまらん・・・
追記 7/28
昼寝したら・・・治った・・・変なの
更に追記 8/1(丑三つ時)
私ごときのたかが「腰」に数々の暖かいお言葉をお寄せ頂きましてありがとうございます。お気持ち、有り難く頂戴致しました。
なんだか、すっかりウソのように平気です。
誠に恐縮でござります。深謝。
![]() | 恋に危険は スーザン・イーノック (2007/05) 翻訳:数佐尚美 原書房(ライムブックス) ロマンティック・タイムズ レビュアーズ・チョイス賞 受賞 |
美術コンサルタントで、美術品泥棒を生業とするサマンサ。
依頼をうけて高価な美術品を盗みに入った先でトラブルに巻き込まれる。
その窮地を抜け出すには、泥棒に入った屋敷の主人で、爆発から救ったリチャードの助けがいる。
というわけで再度リチャードの前に・・・殺人事件も絡めたスリルも楽しめる作品。
だが、美人の大泥棒と男前な屋敷の主人という設定に、頬がヒクヒク。
スパイものや殺人事件や、CIAものとか、あり得ない設定は数々あるし、それらを楽しんでいないか、と言われると充分に楽しんでいる。
ただし、それらには皆きちんとスリルとサスペンスが感じられた場合に限る。
こちらは、泥棒さんも殺人も、娯楽的。
読後感としては、クールな印象にはならなかったみたい。
別に思い切ってすることでもないかな?
でもまあ、書いたし・・・
結局、当初書いていた最終場面は全然欠片も残っていません・・・。
え? 終わったの? と思われるかも知れませんね。
まあ終わってはいませんが・・・
ほぼ終わったも同然というか・・・そんな感じです。
って、こんな説明じゃあ、どんな感じなのかわかりませんね。
ひとまず宜しかったらどうぞ読んでやって下さいまし。
太陽の契約 33へ
今だから言える一言そして「24?」
約10話を、たった1日に費やしてしまいました。
社葬に始まって、笙子の決意と涙、東吾の計画、そして東吾の家へ・・・
時間でいうとおよそ13時間程を書くのに10話ですって。
うわぁぁぁぁーです。
いくら何でもナニだよな、と反省しております。
カッコ良くツッコミを入れるとしたら
「24」じゃないんだから、と自分に言ってみました。
マイナスのツッコミは、
「しつこい、くどい」「ちゃっちゃと進めんかい」ってな感じでしょうか?
さて、皆様はこの私めの所業をどのように受け止めて下さっているものか・・・ビミョーです。
追記 07/27
私のミョーな悩みに、暖かい励ましのお言葉を下さった皆様に感謝申し上げます。
ありがとうございます。
またいつかどこかでこのような所業に至らないとも限りませんが、とりあえず頑張って参りますので、今後ともご愛顧くださいませ。宜しくお願い申し上げます。
どれどれBLOGでもと思いログインしたら、
なんとFC2のWEB拍手が999票。
「やっぱ、記念すべき1000票は自分だろ。」
と思って早速ポチッと・・・・・おしたら1001票目だった。
やられた。
まだ、まとまってません。この二人・・・。
フハー、なんだか自分でも焦れったくなってきた。
いい加減にくっつけるぞ、と只今鋭意奮闘中です。
とりあえず謝っておきます。
引っ張りすぎてごめんなさい。
今朝は死ぬほど眠かったのに・・・
夜になると元気が出てくる・・・やばいよ。
でもまあ更新できたから良しとしよう。
とまぁ意味のない呟きでした。
一応ね、ほぼ最後まで書き上げた筈なんですけど、めっちゃ違和感だらけで更新を躊躇っておりました。
この数日何度も読み続けて、あれこれ修正して、やっと東吾らしく、笙子らしく整えることが出来たかもしれないと思いまして「太陽の契約31」更新です。
前回、大団円で終われなかった二人なので、当然ながら、ここでも甘〜い雰囲気にはなるはずもなく、次なる展開への序章・・・になっちゃったかも。
そんなに引っ張るつもりもないのですが・・・終われない二人です。
■追記(21日22:18)
大失敗しました。
修正前ので更新していました。
ので、今こっそり3行付け足してきました。
どことは・・・恥ずかしくて言えません。 (__;)
じゃあ、書け、とかいわないでくださいましね。
かなり、恥ずかしいんで・・・。
既に読んで下さった皆様、すみませんでした。m(__)m
もし、宜しければ、間違い探しをしてみてくださいまし。
いつか好き勝手を書きたいと思っていたので、ここで時たま書いてみます。
但し、まともなものは期待しないでくださいね。現国の成績は悪い方でしたから。
![]() | 恋におちる確率 ジェニファー・クルージー (2007/06) 翻訳:平林 祥 原書房 ライムブックス |
2005年RITA賞受賞作品
ダイエットが必要な33歳のミネルヴァ。妹の結婚式に向けてダイエットに励んでいたある日、式目前で恋人に別れを告げられた。でもそのあと現れた、というか仕組まれた男キャルビンは、男前で・・・・
これってロマンス?
と思いながら読んだ1冊です。
なんせ、ミン(ミネルヴァの略ね。)の体重がどのくらいなのかわからない。
というかどのくらい太っているのかわからない。
で、そんなミンをキャルは気に入っている。
キャルがどの程度の許容範囲でミンをセクシーだと思っているのかも不明で・・・。
結局大して太っていないんじゃないの? と思えてくる。
そしてミンは大の靴マニア。どうやらキャルも靴フェチ。
恐ろしげなデザインの靴を良く履いている。そんなのどこに売ってるのよ? みたいなデザインばかりで・・・。
ここでも大いに疑問だったのが、普段、革以外の靴を履かない私的には、ビニールの靴なんて履きたくない、というもの。
そんなんで5分も歩いたら、足が痛いだろうと思う。
要するに、ロマンスを楽しむためには余分な小道具のない1冊の方が私向きらしい。
ストーリーよりもミンの太り具合と奇抜な靴の記憶の方が鮮明。
そしてヒーローも太めの人が好きなのはいいとして更に靴フェチまで合わせると言うのはどうよ、な1冊でした。
当たり放題のサイトである・・・。
というわけで、
1:まじめに当たりの景品を考えるべきか・・・。
はたまた、
2:まじめにフォームの切換えを考えるべきか・・・。
それが問題だ。
P.S.
フォームが動かなくてイライラさせてしまいました方へ。
スミマセンです。
P.S.その2
テスト送信してくださった◯様 ありがとうございます。
こちらでも、MacとWindowsの両方で、不具合のたびにテストするのですが、毎回、私は問題なしなのです。困ったもんです。ひとまずフォームはインラインフレームで設定してみました。
本来ならここが大団円、のはずなのです。
笙子を泣かせてしまった東吾が、許しを請い、誤解を解き、正直に気持ちを吐露して「愛している」の言葉とともにハッピーエンド!
ってぇーのがハーレクイン的ロマンスの在り方なのだが、どーしても、素直に喜びに溢れた笙子、っていうイメージが湧かなくて、うれし涙とともにハッピーエンド!
それじゃぁ「笙子じゃない」と強く思えた訳です。
当初の予定は、冒頭のような王道の終わり方だったんですけど・・・
いや、まだ引っ張るんかい? とも言われそうなのですけど・・
申し訳ないのですが、あとちょっとだけおつき合いくださいませな。
ありゃ、しかし、ここでこんなつぶやき書いてたら、このBlogを先に読む人にはネタバレかしら?
んーまぁそれも《当たり》ってことで、お楽しみの材料にしてくださりませ。
「太陽の契約30」
自分で選んでおいて今更なんですけど、「アレ?」って思ってしまう。
どう見ても女性にしか見えないものを探し直して、あとでアレンジしようかと思います。
BL系と間違われるといけないので・・・(それはないか)。
さーてと、やっとこさ個人Blogらしいことを書こうかなと思います。
というか先日書いたのに、間違って消しちゃったんです。
(結構間抜け、というか夜遅かったんで、半分寝てたかも・・・)
で、書くにあたってテーマを決めようかなと思ってあれこれ・・・
結局、日記のタイトルは「ピロートーク」にしました。
別にピンクなこと(ってどんなことよ)を書く訳ではなく、寝る前に書くから、です。
妄想を促すものでも有りません。
事前にお断りすべき事柄でもないと思いますが、せっかくだから最初の日記で触れておきます。
思いたってプチプチ書き始めたら・・・いきなり1話分あがっちゃいました。
ので、いきなり「太陽の契約29話」更新です。
おい、いい加減に寝ろよ、と自分にも言ってみましたが、ダメでした。
意志薄弱なのか、意思堅固なのか、はなはだ不明・・・。
追記:メールフォームに続けて送信不具合がでているようです。
私がテストすると動くんです(別にFC2を脅したりすかしたりはしていません)が、ご不便をおかけしてます。
別のフォームに切り替えるか検討してみますので、今度送信不具合に行き当たった方は「当たり」ってことでご了承ください。
当たりの景品は・・・わたしの・・・・キス・・・は、いらないよね・・・じゃあ、東吾のキスでどう?
どうやったらできるかわからないけど・・・
太陽の契約28話を更新しました。
今回は笙子の心中に終始しています。
少しもったりしてしまうかも知れません。
でもまあ、東吾との再対峙の前に、気持ちを整理したかったのです・・・。
私が・・・じゃなくて、笙子がです。
当たり前か・・・。
それにつけても、
今回引っ越し作業をしていて思いましたが、BLOGってホントにラクチンね。
更新も修正もチョー簡単。
htmlはソフトが優秀だから不便ではないし、cssを使うからそんなに手間でもない。
でもめんどくさいことには変わりはない。
英断だったのか、ただトチ狂っただけだったのか・・・神のみぞ知るって感じです。
いきなりですが、7月7日WEBサイトを準備しましたので、そちらに小説を移転しました。
URLはこちらです。
Lovers http://loveromance.web.fc2.com/
小説をご覧頂いている方が大変多く、今後の運用、拡張性を踏まえまして(ホントかなぁ)、htmlベースの方が融通がきくかと思いましての判断でございます。
今までの小説は全て(といっても2点のみ、しかも連載中ですが)掲載しています。
今後はWEBサイトで更新したいと思いますが、お許し頂けますでしょうか?
ブログでないと困ると言う方、いらっしゃいましたら、申し訳ないと思います。
そして、今後当ブログは、雪生個人のブログとしてこのまま活用したいと思っております。
ご愛顧頂いております皆様に事後報告で恐縮ですが、何卒、宜しくお願い申し上げます。
当面は登録先やリンクをして下さっているところが落ち着くまで、小説はそのまま残しておきます。
いきなりで本当に申し訳ございません。
ご都合・ご意見などございましたらどうぞ、お気軽にお寄せ頂きたく存じます。
移転先URL
熱く冷たい記憶・http://loveromance.web.fc2.com/20070527/index.html
太陽の契約・http://loveromance.web.fc2.com/20070514/index.html
[アンケタイトル]Loversにこの先求めるコンテンツは?
[投票期間] 2007/06/17 〜 2007/07/05
[投票数] 93票
・もちろん「ホット・ロマンス」 (78票/83.9%)
・雪生の生の声(管理人ブログ) ( 8票/ 8.6%)
・「フツーのロマンス」も欲しい ( 5票/ 5.4%)
・恋愛から雑談まで色々できる掲示板 ( 1票/ 1.1%)
・特になし ( 1票/ 1.1%)
コメントお寄せくださいました皆様ありがとうございます。
2件ほど文字化けしていて読めていませんが、お気持ちだけありがたく頂戴いたします。
別途一言メールでコメントお寄せくださいました皆様にもお礼申し上げます。
ご協力誠にありがとうございました。
あまりにも結果が凄いので、少々焦りつつ(o-_-o)そんなにホットなネタ持ってるかしら???
と思いつつも、まあそこは年の功(?)でがんばってみます。
(嫌いじゃないんで・・・フフフ)
どちらにいたしましても、ラブコメは書けませんし、天然キャラなカワイイ女の子も書けませんので、自ずと道は定まれり・・・と、言った感じでしょうか(~_~;)
ということで、今後とも鋭意努力して参りますので、よしなにお引き回しのほど、お願い申し上げます。m(__)m
「それならそれでかまわない。」
もう帰ろう。この話がでた以上、もう終わりなのだから。
「帰るわ。送って頂かなくても結構よ。」
「甘いな。それですむと思うのか?」
東吾は笙子の前に立ちふさがった。
こんな展開になる筈ではなかったのに。
あっさり終わるか、多少は怒るかも知れないとは思っていた。でも口論になるとは思えなかったし、ましてやこんな理詰めでこられるとは思っていなかった。
やはり、最後の言葉が必要で、それを言わざるをえない。
笙子は声が震えないことを祈りながら、東吾を見上げてその一言を告げた。
「もう終わりにしましょう。」
「何を?」
「この関係を。」
「どの?」
「私と・・・あなたの。」
「俺達が一体どんな関係だったと言うんだ?」
一言ごとに凄みを増していることに東吾は気づいているのだろうか?
そして、それを裏付けるように容赦のない言葉。冷静で残酷な問い。
どんな関係だったか、私に言わせようとする。
「行きずりの関係でしょう?」
「笙子。」
「理論的なものをお望みなら、偶発的遭遇による必然的化学反応とか。」
「よせ。」
「もっとダイレクトなほうがいい?」
「笙子、やめろ。」
笙子は東吾の腕の中に引き寄せられ、しっかりと抱きしめられていた。
「離して。」
「自分を貶めるようなことを言うな。」
「事実だわ。紛れもなく。2人ともわかってることじゃない。」
東吾は、小さくため息をつきながら、笙子を見下ろした。
「なんでそんなことになったんだ?」
「そんなことって・・・?」
「お前、俺を諦めようとしているだろう?」
その言葉にカッとなった。あくまでも傲慢な男。
「ものは言いようね。」
笙子の言葉は、極端に冷たいものに変わった。
「少し、頭を冷やした方が良さそうだ。」
「できればそのまま冷えていてくれると有り難いけど。」
「冷やすのは俺の頭じゃない。お前のだ。」
「そう。ではお言葉に甘えてそうさせて頂きます。」
笙子は東吾の腕から離れた。
「おい。」
「帰ります。」
笙子はテーブルの上に置かれた皿を横目で見て「好きなように処分してください。」と振り向きもせずに言い放ち、そのまま玄関に向かう。思い出したように、部屋の鍵をバッグから取り出し皿の横に置いた。
「笙子」
「これも好きにして。」
そう言うと、笙子は玄関の荷物をおいたまま部屋を出て行こうとしている。
引き止めるか? 追いかけるか?
東吾はそこで躊躇した。決して笙子を手放したい訳ではない。だが、今笙子を追いつめたら、壊れそうな気がした。何かが・・・。
その一瞬の躊躇の間にドアは閉まった。
何が笙子をあんなに変えたのか、はかりかねた。
原因が有る筈なのに・・・。それがわからない。
ソファに座り込み、滅多に吸わない煙草を取り出した。そういえば、この部屋では吸ったことがない。灰皿があったかどうかもわからない。
灰皿かそれにかわるものを探してキッチンに入った。笙子が何でも片付けてしまうから、どこかに何かがあるだろうと、食器棚をあけて気がついた。
主立った食器が取り払われてしまったそこは、閑散としている。元々仮住まいのつもりだったから必要最低限あればいいと思っていたが、笙子と二人でいるには不便だった。
笙子は、何も言わず必要なものを買って来た。それを黙って受入れたのは、笙子が二人でいることを受入れていく過程を見ていたかったから。
ため息をつきながら、小皿を取り出す。そのとき、足下で何かを踏んだ感触があった。
それは白い陶器の破片。
その小さな破片の風合い、手触りには覚えがあった。マグカップだ。
それも笙子が買って来た。
朝、東吾がバスルームからでる頃にはいつも煎れたてのコーヒーが待っていた。テーブルに向かい合って座り、モーニングコーヒーを楽しむような場面はなかったが、二人でお揃いのカップで朝を迎えるのは、何とも言えず満ち足りていた。
そのマグカップが割れてしまっている。
まさか・・・故意にか?
そう思った時には行動に出ていた。急いでコートを手に取り、車のキーを持つ。テーブルに置きっぱなしだった携帯が鳴る。放っておこうかとも思ったが、もしや笙子ではと思い、それに出た。
「はい。」
「東吾?」
「あぁ、孝子伯母さん。」
笙子が東吾に電話をかけてきたことなど、簡単に記憶をたぐれるほど少ない。ましてや、今日のような状態で笙子が電話をしてくるはずがないのに。
どうやら、大分参ってるらしいな、俺は。
「加賀美にこなかったわね。」 精進落しの席のことだ。
「ええ、もう後継者も決まったのだから、いいでしょう。」
「それでも一族であることには変わらないのだし、貴方の役目はまだあるのよ。」
「心得てますよ。」
「そうだといいんだけど。」
「何か問題でも?」
「有りません。それより明日は初七日の法要ですからね。ちゃんといらっしゃいね。」
「わかりました。」
まだ何かをいい足りなそうな伯母の言葉を遮って電話を切った。
笙子を捕まえなければ。
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移転のご案内
突然で恐縮ですが、LoversをBlogからWEBに転向致します。
サイトは下記に準備致しました。
http://loveromance.web.fc2.com/index.html
今後の更新は、WEBサイトにて行いたいと思います。
htmlへの転向は、これからの運用や拡張性などを踏まえた結果の判断でございます。
いきなりの事後報告でご迷惑をおかけ致しますが、何卒ご理解頂きますようお願い申し上げます。
また、当BLOGは引き続き「雪生のBLOG」として、雑談やらロマンス界隈の話題、更新報告などで運用して参ります。
今後ともご愛顧のほど宜しくお願い申し上げます。
東吾は笙子の何かが気になった。
エレベータの中で、笙子の様子をうかがった。黒のシンプルな喪服、オフィスにいる時のようにきっちりとまとめられた髪、色を抑えたルージュ。どれもこれもが控えめでシンプルなのにも関わらず、笙子の装いは目を引く。事実、あの会葬者でごった返していた親族控え室でも、すぐに笙子は視界に入って来たし、充分に目立っていた。
事前に早坂から聞いていなくても、笙子に気づかないなどあり得なかった。
笙子はいつだって東吾の視界の中心にいる。
いつも強気で生意気で、すこしばかり皮肉屋で、そして情熱的な笙子。
その笙子の様子が、どこか何かがおかしい。
いつものように背筋をピンとのばして立ち、正面をまっすぐに見据え何事にも動じないという風な雰囲気はそのままなのに・・・。
東吾は、やはり気になって部屋の前で鍵をあけながら笙子に振り返った。笙子は東吾の動きにあわせ顔をあげてきた。笙子は東吾が何かをいおうとすると必ず視線を合わせてくる。いつでもそう。それでわかった。
眼だ。
笙子の眼が何も見ていない。いつも強い意志を湛えており、何にたいしても真剣なまなざしを向ける笙子の眼に力がない。
本当に体調が悪いのか?
玄関に立ったきり動かない笙子を引き込むように部屋に入れた。そのとき、笙子が持っていた大きな紙袋が東吾の足にぶつかった。
痛い・・・思いのほか重いものだったらしい。
「重そうだ。持つよ。」 笙子の荷物に手を差し伸べた。
「いいの。」
「笙子」
「気にしないで。ここに置いておくから。」 そう言って玄関のあがりかまちにそれを降ろした。
その様子、やはりおかしかった。
「着替えてくる。」 落ち着いて聞き出せる状況にしてからだと思い部屋に向かった。
東吾が部屋に入るのを見届けてから笙子は部屋に入った。
変な感じ・・・もっと動揺するかと思っていたのに、全然平気だ。これがこの部屋で過ごす最後の時間なのに。
改めて部屋の中を見渡した。今までなるべく触れたり詳しく見ないようにしてきたインテリアを、最後だからこそ一つ一つ触れながら確かめた。
オランダ製のタワー形オーディオスピーカーが一際異彩を放っているAV機器、シルバーメタリックのローボード。そしてどことなく東吾の選んだものとは思えない桜材のカップボード。色ガラスとすりガラスでデザインされた曲線の美しいシェルフ。ピクチャーレールに架かっているのはヨーロッパの田園風景のようだ。これも東吾の好みとは思えなかった。
そう言えば、初めて来た時からずっとこの部屋には東吾の匂いがしない。
着替えた東吾がリビングに入って来たのがわかったので、振り返りもせずに聞いた。
「ねえ?」
「なに?」
「この部屋って誰の部屋?」
「なんだ、今頃。」
「ここって、東吾の匂いがしない。」
「ここは、俺達の共有スペースだ。」
俺達・・・それは東吾と
「早坂さん?」
「あいつもその一人。」
も・・・って、もっといるの?さっきのもう一人の声の持ち主?
でもそれを知ったところで今更意味もない。
「そう。」
「笙子、聞きたいことがある。」
「何?」
「これはどういうことだ?」
「何のこと?」
振り返った笙子が目にしたのは、東吾の手にある食器。さっき包んだうちの一枚の皿。
やっぱり、見逃してはくれないのね。
「見た通りよ。」
「どうするつもりだ?」
「もう不要になったから持って帰るのよ。」
東吾の表情が一瞬かわった。
「驚くべき見解だな。」
「そうでもないんじゃない?」
東吾は顔色一つ変えず、無表情のままそれをテーブルにおいた。笙子の好みで買ってきた黒水晶の大皿。大振りの皿と取り皿を数枚、形や風合い、模様をわざと揃えないで買ってあったうちの1枚。
東吾は無造作に皿を置いたあと、一歩詰め寄った。
そのたった一歩が、広いリビングにいて2人の間もだいぶあいている筈なのに、凄く間近に迫られた気がする。
「俺がそれを許すと思うのか?」
「許可を求めることではないわ。」
「ほう、そうか。」
「私が買って来たものだから責任を持って処分する。それだけよ。」
東吾の目が鋭くなった。
そして今の笙子の言葉を吟味しているのが手にとるようにわかる。
失敗したかもしれない。
「中途半端だな。」
「・・・」
「もっとあるだろう?」
「・・・」
「理由を聞いたら教えてもらえるのか?」
怒っているのかどうかもわからない。冷静過ぎる言葉が襲ってくる。
「聞いてみれば?」
「必要ない。」
「なぜ?」
「たわ言を聞く気がないからだ。」
笙子の瞳が強く鋭く光るのがわかった。
そうだ。こうでなければ笙子ではない。
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